日本人は名刺を交換したら、相手の名前を会話中に確認するなどのために机の上に置いておくことが多いが、中国人の場合は直ぐにしまう。これは相手の名刺を大切にしていることを示すためで、机の上に放置しておくと失礼にあたることもあるので注意が必要。
中国人は面子を重んじるので、特にまだ親しい間柄でないと、気を遣ってごちそうしてくれることが多い。基本的には誘った方がごちそうするという習慣がある。中国人同士が食事をしている場では、勘定の時、誰が払うかでもめている光景がよく見かけられる。今は若者の間で「AA制」という割り勘の方法も増えてきているが、たいていはごちそうになったら、次は自分がごちそうするというのが習慣。
中国人とある程度親しくなったら、いつまでも過度に遠慮したり、気を遣い過ぎたりしない方がよい。中国人は日本人が何度も「謝謝!ありがとう」や「対不起!ごめんなさい」と言うことにぎこちなさを感じるようである。仕事上は仲のよい友達同士では「ありがとう」「ごめんなさい」などの遠慮の言葉は言わない。ある程度の関係ができれば、あとは遠慮なくつきあった方が相手も喜ぶようである。